バイクにのる人
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標準ではない標準レンズ
またまた丸い物体が増えました。
Ai AF Nikkor 50mm f/1.8D、いわゆる「標準レンズ」です。
ただ、APS-CカメラのD40では75mm相当の画角になるので「標準」ではなく「中望遠」相当のレンズとして扱います。
今回も中古品なので福沢さんの出番はありません、夏目さん数人にナントカっていう女一人です。(一葉ゆかりの地なのに名前がすぐに思い出せないwww)
すでにMFレンズのAi Nikkor 50mm f/1.8Sがあるのですが、Exifに情報を書き込んでくれるので50mmでもAFレンズは欲しかったのは事実。
ただ、この開放値1.8の50mmレンズはオーソドックスなガウス式だが、ルーツは古くNikkor H Auto 50mm F2(昭和39/1964)まで遡る。
その時の構成は4群6枚、Ai Nikkor 50mm F1.8の時に5群6枚構成となるが基本的な工学設計は変わっていない。(但し、レンズのコーティングは変更されており、最低でも3種類に分類される)
現行型のAi AF Nikkor 50mm f/1.8Dでも5群7枚構成のガウスタイプはそのまま、絞り羽根もAi Nikkorから引き継がれている7枚絞りだ。
ネットでの情報ではAi AF Nikkor50mm f/1.8は型番の最後にDが付く距離深度対応型と、Dが付かないモデルではレンズのコーティングに違いがあると言われている。
実際に現物を並べて確認した訳ではないが、気になる情報だったので入手候補は1.8Dに絞っていた。

旧来のAI Nikkorと大きな差はないと思われるが、実際に試写してみれば差がわかるので早速テストしてみた。
手持ちの機材で焦点距離50mmを出せるのは4本、LENS SERIES E 36-72mm・Ai Nikkor 50mm/1.8S・Ai AF Nikkor 50mm/1.8D・AF-S DX Zoom-Nikkor 18-55mm f/3.5-5.6G ED II。
このうち、LENS SERIES E 36-72mmは評価に値しない評判なのと面倒くさいので割愛。
AF-S DX Zoom-Nikkor 18-55mm f/3.5-5.6G ED II はレンズキット同梱品であり、ネットでの評判もまずまずだったので加えてみた。
純粋に比較したいのはAi-SとAiAFの2本だ。

テストはいつもの景色が見える場所で遠くのビルに焦点を合わせて撮影。
絞りは開放からF22まで絞り込んで撮影とし、ISO感度は200、ホワイトバランスはデイライトに固定する。
そのまま画像を並べると大容量になってしまうので、中心部と周辺部の2箇所のみに割り切ってハイライトした部分をトリミングし、比較している。
手持ちの三脚が貧弱な安物しかないので微妙なズレはご愛敬ということで…
尚、AF-S DX Zoom-Nikkor 18-55mm f/3.5-5.6G ED IIは50mm相当のズーム位置にしたが、厳密に50mmかは怪しい。
Exifでは50mmとなっているのだが、無段階センサーではないのであてにならない。
画像編集時に単焦点レンズの撮影画像と比べた実感では48~49mm程度になってしまっていたと思う。



■Ai AF Nikkor 50mm f/1.8D
流石に開放は旧来の50mmレンズ通りに甘いフレアを纏った画像になるが、Ai-Sレンズほどボケボケにはなっていない。
また、F2.8あたりからシャープな画像となっている反面、F5.6やF8などになってもカリカリの描写にはなっていない。
F22は回折の限界を超えているのでボケてしまっている。


周辺部も中心部と同様にF1.8ではフレアを全面に纏っているがF2.8あたりから引き締まりはじめ、F5.6-8で引き締まったシャープな画像となっている。
周辺部の画像の流れも無く、非常に良好だ。
広角レンズの Ai AF 28mm f/2.8と比較するのもアレだが、同じAFレンズとして見ても画像の流れが無く収差も感じられない非常に優秀なレンズというのが感想だ。



■Ai Nikkor 50mm f/1.8S
F1.8開放ではAFレンズよりも派手にフレアが出ている。
そのかわり、F5.6-8ではAFレンズよりもカリカリの絵になっており、昔ながらのニコンレンズらしい写り具合だ。(Ai化以前のNikkor時代のカリカリ描写からはほど遠いのだろうが…)
開放から引き締まるまでの落差が激しいので絞りの値を一つ動かすだけで表現が大きく変わるのは昔ながらの味付けかと思われる。
開放でフレア出まくりだとAFレンズには向かないのではと思う一面もあったりする。

周辺部も中心部同様に開放ではフレア出まくりだが、絞っていくとビシッと引き締まった絵になり、更に絞り込んだF22では回折の限界を超えてボケボケになっている。
味付けとしては派手な気もするがAFレンズがベースとしている構成なので似たような表現だと思う。(実際のベースはAi-S化される前のAi 50mm f/1.8な気もする)
日の光が差し込む部分にもかかわらず妙なパープルフリンジが出ていない点は標準レンズとして各社が力を入れていた50mmの血統なのかもしれない。



■AF-S DX Zoom-Nikkor 18-55mm f/3.5-5.6G ED II
最後にレンズキット同梱のAF-Sズームレンズだが、これはズームを50mm設定にするとF5.6が最小絞りとなってしまい、それより明るくすることは出来ないのでF5.6~F22までを並べてみた。
F5.6スタートなので最初から引き締まった良い絵となっている。
特筆すべきはF22まで絞り込んで大きなボケが見受けられず、そこそこの絵になっている点だ。
開放から絞り込んだ状態まで安定して引き締まった絵になっている初心者には扱いやすい性格の描写だろう。
F5.6-8の再現性もAi-Sレンズに劣る内容でもなく、改めてレンズキットに同梱されるだけはあると思い知らされた。

ただ、周辺部に限っては単焦点レンズの方が無理のない設計が出来るからか甘さが目立つ。
F5.6-8あたりは十分良い絵となっているのだが、F22まで絞り込むとAi-Sレンズよりも細部の表現が甘くなり眠たい絵となった。
これでビシッと引き締まった絵になると単焦点の立場がなくなってしまうので少しだけ安心?



3本のレンズを比べてみて他に感じたのはMF時代のAi-S 50mmレンズは発色が豊かだということ。
掲載した比較画像はD40のAEが若干外す傾向があり全ての絞りで同じ結果とならなかったのでPhotoshopElementsでコントラストだけは調整したが、カラーバランスは一切いじっていない。
その上で比較するとAi AF 50mm f/1.8Dのみが青の強い寒色系の仕上がりになっているが、他の2本は赤が強い暖色系だ。
更にAi-SとAF-Sを比べると空の発色などはAi-Sの方が青も赤も豊かに表現しているようで、先に撮影したはずのAi-Sレンズの西側の空は赤みが強く出ているが、後から撮影して夕方に最も近いはずのAF-Sのレンズで撮影した画像は西側の空に強い赤みは感じられなかった。
AiAFとAF-S、どちらも現在のデジタル向けのレンズコーティングのはずだが、寒色と暖色ではっきり分かれたのは面白い結果だった。
以下に参考としてそれぞれのレンズのF5.6の時の画像を縮小(722x480pxl)+シャープのみかけた画像のリンクを貼っておく。
撮影条件は1/1000s・F5.6・ISO200・WB-DayLightに設定してAEを使用しないマニュアル撮影だ。(但し、露出の決定はAF-DレンズをD40に装着して絞り優先モードで計測した数値を使っている)
撮影順番としては AF-D → Ai-S → AF-S となり、3本のレンズの撮影開始から終了まで約10分、時刻は午後3時半頃なので日の光が10分でも変化する時間帯と言えばそれまでだ。(比較する条件としては良い部類ではない)
まぁ、個人の趣味の範疇なので自己満足以外の何者でもない…

・Ai AF Nikkor 50mm f/1.8D
・Ai Nikkor 50mm/1.8S
・AF-S DX Zoom-Nikkor 18-55mm f/3.5-5.6G ED II
コメント
この記事へのコメント
あれ?見事な比較データですね
>沼から足をひっこぬけたはず
‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥(´ー+`)ニヤリッ
どうやら着地点も沼とつながっていたようですなw
この分だと次の一歩も(ry
期待しております
2011/01/24(月) 15:00:19 | URL | かぎま #-[ 編集]
>かぎま氏
> あれ?見事な比較データですね
おありがとうございます。
37度8分の発熱真っ最中の撮影でしたがwww

風邪が抜けたと同時に物欲の神様と衝動買いの神様が去り、貧乏神様が来訪されたようなので次の一歩はなさそうです。
中古市場を横目でチラ見しつつ体調を整えるとします。
2011/01/26(水) 12:38:24 | URL | 堀川@Ninja糊 #EpMFb19M[ 編集]
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