バイクにのる人
SSC HomePage : http://kaki-p.o.oo7.jp/
平湯よ私は帰ってきた
ここ2年、色々あってキャンプツーリングから遠ざかっていたが、「今年こそ」という事で世間より一足早くGWの連休に突入した4月26日(金)にお馴染みの平湯キャンプ場へ向かった。
今回は今まで一度も足を運んだ事が無い平湯大滝まで行ってみようか、それとも白川郷へ出向いてみるか、色々考えながらの準備期間になった。
早朝に都内を出発し、下道でゆっくり…と思っていたがGPZ900Rのキャブの調子が悪く、アイドリングと低回転域で一発点火していないような…スロー系の詰まりかバキューム式なのでバルブの動きが渋いかどちらかだ。
3000rpmを超えると問題なく走行できるので信号待ちが無い高速道を使って長野道・松本ICまで走る。
道中は先週装着したTH-F7でFMラジオを聞きつつ走行したので、片耳からとは言え音楽が流れるのは暇つぶしに丁度良い。
小仏トンネル〜笹子トンネル間はプリセットしておいたFM局のリストでは強い局がひっかからず要改善、そのかわり甲府〜松本市安曇地区まではFM富士→FM長野の連携でほぼ途切れる事無く入感した。
特にFM長野が松本市を通過後の安曇地区の奥深く(水殿ダム前の風穴の里付近)まで入感するのには驚いた。
但し、新しいアンテナを購入せずに手持ちのDIAMOND SGM506R(全長63cm)を使用した結果なので、購入予定の長さ40cm台のアンテナを装着した場合は受信感度が落ちるはずなので、その場合は今回の様な結果にはならないはずだ。

松本市の安曇地区に入る手前のアルプスの郷で一休みし、数年ぶりに出会うお店の人に挨拶して平湯キャンプ場へは午前10時頃に到着した。
安曇地区までは曇り空ながらも快適な状況だったが、沢渡に近い坂巻温泉あたりから本降りの雨に出会う。
気象予報でも松本付近は昼を中心に雨が降るとなっていたのでポータブルナビやタンクバッグなどはカバーをかけていたので乗り手だけレインスーツを着て再出発。
連休に入る前日ということもあって道はガラガラに空いていた。
キャンプ場は残雪が多いものの幾つかのテント設営場所は地面が見えているので悪いコンディションではない。(連休に入れば場所の取り合いになるのは確実なレベルだが)
キャンプ場に入る頃には雨も止んでいたので受付を後回しにて先にテントの設営を済ませてしまう。

テント設営後に管理棟で受付を済ませ、粉雪が舞い始めた中を徒歩で温泉街のバスターミナルまで向かい、少し早い昼食も兼ねて温泉にありついた。
久々のお湯はターミナルの湯にして建物の3階へ昇ると…客は私も併せて3人だけの貸し切りに近い状態。
湯船は私だけの完全な独り占め状態、湯船に浸かりながら窓の外を舞う雪を眺め鉄と硫黄の匂いが混じった平湯バスターミナルの湯を満喫した。
服を着ている時に入ってきた欧州系の男性に英語で話しかけられたが、どうやら「バスタオルは中に持っていくのか?小さいタオルだけか?」と聞いているらしく、レンタルのタオルセットの使い方がわからないらしい。
小さいタオルだけ持っていくのと、湯船に入れてはダメとだけ(なんとか)片言の英語で答えたが通じたらしい。
日本の風呂流儀だから理解し辛いだろうなぁ。

お湯を頂いた後は隣の食事処「よしもと」に向かう。
店内にはお客さんが1名いるだけ、しかも地元のなじみの人らしい。
数年ぶりの吉本だが、店員の素っ気なさは変わっておらず妙な安心感を覚える。
久々だが頼むメニューはいつもの天ぷら蕎麦、今の季節なら蕗の薹の天ぷらが入っているはずだ。
予想通り蕗の薹の天婦羅に海老の天婦羅、水菜と貝割れの組み合わせと関西系の澄み切った汁に腰のある蕎麦、変わらぬ美味しさを味わう。(七味も美味しいんだよね、この地域は)

吉本を後にして、いつもの「つるや」で酒とツマミを買いに向かうが残念なニュースがあった。
店頭で販売している温泉たまご「はんたいたまご」のテイクアウトが出来なくなっていた。
どうも過去に持ち帰ったお客さんが長時間放置してしまったのか、痛んだ状態で食べて苦情を言ってきたケースが増えてきたので店頭で食べるだけの販売にしたとか…暖かい半生の卵なんだからすぐに食べなければ痛むのは当たり前なのに、温泉街の客層も変わってきてしまったからだろうか、残念な事だ。
更に残念なことと言えば、バスターミナル1Fの土産物売り場で手に入ったワンカップ濁り酒の「しろき」が単体売りをやめてしまい、清酒・原酒・濁り酒の3本セットのみの販売となったことだろう。
代わりに別の濁り酒が入っていたが、購入する気にならなかった。
ついでにバスターミナルの土産物売り場の営業時間が午後6時から午後5時30分に早まっていた。
買い物を済ませてテントに戻るとバイクもテントもうっすら白化粧されていた。
予報では深夜に軽く雪が降るとのことなので、これは想定の範囲内。

西の空は雲が薄い箇所では太陽の光が感じとれる状態。
私を含めてキャンプ場に見えるテントは5個ほど、例年通りのGW連休突入前の静かな日だった。
明日からは残り少ない地面を求めてキャンプ場内を周回する車を眺める日になるのだろうと思っていた。
この時期の少ない降雪ならすぐに溶けてしまい、全く問題にならないはずだ。
仮に積もっても2〜3cm程度の軽い雪だろうと思っていた。
テントに戻ると焚き火台で炭火を起こし、タープの下で暖をとる。

夕方5時頃、今度は「ひらゆの森」の湯に浸かりに向かう。
降ったり止んだりしていた雪は本格的に降るようになり、傘をさしても頭と肩までしかガードしてくれない。
キャンプ場からひらゆの森へ向かう途中にある安房トンネル入り口の交差点でETCの看板に気がつく。
平湯に入るとき、レインウェアを装着していたのでタンクバッグもレインカバーをした状態。
安房トンネルはETCが使えない現金払いの料金所という記憶があったので面倒だなぁ…と思っていたらETCに対応していた。
将来的には縦貫道として接続される(はずの)トンネルなので料金所がETC化されるだけのメリットはある。
但し、スマートICのように一時停止して認識するETCゲートだった。(それでも自動現金徴収機の利用方法がわからず、または小銭などがすぐに出せなくて繁忙期に行列が出来る状態からは遥かに改善されたと言える)
歩く私の横で融雪剤を巻きながら走り去っていく道路管理の車両が気になった…

ひらゆの森も駐車場に車は少なく、明日から連休入りする為に道路向かいの駐車場の雪をどけている重機と中の人が忙しく動いていた。
湯船も立ち寄り客で5名ほど、宿泊客が4名ほどの10名を切る少なさ。
内湯も外湯もタイミングによっては貸し切り状態。
これで空が晴れていれば外湯の上段から穂高の山と突き出た槍の帽子が堪能できたはず。
かわりに堪能できたのは舞い降りる雪と硫黄臭の湯、やわらかい水も手伝って平湯のお湯は本当に和む。
風呂上がりに生ビールを頂き、湯だった体を冷ます。(一口飲んでから撮影したのは内緒だ。)

たっぷり休んでテントに戻ろうと外に出たのは立ち寄り客の門限の21時。
目の前に拡がっていたのは真っ白な世界、ひらゆの森へ向かう時に歩いた横の道路は完全に積雪5cmに達している。
スタッドレスタイヤを装備した車両はゆっくりながらも確実に坂を上っていくが、ノーマルタイヤと思われる車両が時おりタイヤをスリップさせながら走り去っていく光景は都内も奥飛騨も変わらない。
歩道の雪も踏みしめる度に「キュッキュッ」と新雪の音を響かせ、足跡を鮮明に残した。

夕方にETCの看板を撮影した安房トンネル入り口の交差点も真っ白な雪にタイヤの跡が残る状態になっていた。
雪は雨混じりなどではなく本格的な「雪」、この交差点から見える温度を示す電光掲示板は「0℃」を表示している。
信号が青になって発進したトラックはゆっくり、しかし雪を踏みしめる音を響かせながら富山方面へ消えていった。
テントに戻り、タープの下で焚き火台の残り火を種火に炭火を起こし、タープに優しく舞い降りる雪(こんな表現できるのは最初だけだった)のカサカサした音を聞きながら雪を眺めつつ酒を一献。
背後の国道41号線からはスリップしまくっているような車の音が聞こえるが気のせいだろう、きっと。
さて、予報では朝9時まで降り続く雪とのことだが、どこまで積もるのだろうか?と思いながらシュラフに潜り込んだ。
コメント
この記事へのコメント
お久しぶりです。平湯は雪だったんですねえ、雪見酒にv-48最高じゃないですか。自分だったら帰れるかどうかが気がかりで楽しめないと思いますが。それにしても文章がすばらしい。小説みたいで情景が目に浮かぶようだ。平湯に行きたくなってきてしまった‥‥
2013/04/30(火) 20:51:59 | URL | かぎま #-[ 編集]
mixiの写真でも見ておりましたが、とんでもない降雪でしたね。
無事お帰りになられたのか、続編を期待しつつ待ちたいと思います。

かぎまさん、オレも同感です。
できれば雪が降らない日に合流しましょうw
2013/05/01(水) 09:36:47 | URL | イワタ #OuJ/wyN6[ 編集]
>かぎま氏
おひさしぶりです。
BKJ回避したら「どーしてこうなった」状態にw
まー、慌てても仕方ないんで食料さえ確保できていれば待つだけですね。
低温過ぎてエネループが性能低下しちゃって携帯電話の充電に苦労したのは内緒ですがw
文章については恐縮です。
一気に書き切るので、あとで見返すとアチコチにおかしな箇所もありますが自己満足の個人blogなので愛嬌ということで…
平湯に行くなら混雑しない6月までですよー

>イワタ氏
無事に脱出できました。
あとで書きますが、新雪なので本当に「あっ」という間に溶けてしまいました。
手持ちの資金に余裕があり、且つ、バイクのキャブの調子が悪くなければ数泊延長していたと思います。(29日の平湯地方の夜の雨も気温が10℃以上だったので雪は更に溶けている状態かと。)
どこかでHRYできたらいいですね。
2013/05/01(水) 10:43:55 | URL | 堀川@Ninja糊 #EpMFb19M[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://ridesbike.blog97.fc2.com/tb.php/526-0b9e3d5a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック