blog バイクにのる人
07 MOUNT SHIELD LENSの焦点域を調整
PENTAX Qシリーズ用のユニークレンズシリーズの07 MOUNT SHIELD LENSはメーカー側の推奨合焦距離が30cm〜2mという非常に限定された距離になっている。
某巨大掲示板でナニをゴニョゴニョすると無限遠寄りになるという情報を見て実践してみた。
30cmという距離は良いとして、2mを超えると撮影された画像が急激にボケてしまうので残念な感じだった。
ちなみに、合焦域が2mまでという話を聞いて脳裏をよぎったのはソニーのデジカメ Cyber-shotシリーズの第1号モデルであるDSC-F1(F2/F3も含まれる)を思い出した。
この機種に搭載されていたレンズが撮影者の手前数十センチから3mあたりまでにピントが合うように設定された固定焦点方式を採用していた為に無限遠にピントが合わないという今では信じられないデジカメだった。
今から18年も昔になるが、当時はコンパクトなAF機構も不要なほどに貧弱なCCD35万画素センサーだったので通じたのだろう。(現在ではトイカメラ系が固定焦点を採用していることが多い)

さて、07 MOUNT SHIELD LENSの分解をする為にレンズ裏面を見てみるとネジが6本あり、3本セットで内側と外側に配置されている。
内側のネジはレンズ情報などをカメラに伝えるICを搭載した基板固定用なので手をつける必要は無く、外側の3本のみを外すだけだ。
精密ドライバーでネジを外すとネジ溝が樹脂ということもあるのか、ネジロック剤など一切無くシンプルに締め付けトルクのみで固定していた。
レンズも1枚しか搭載していないし、非常に軽いパーツで構成されているので十分なのであろう。

ネジを外してレンズを割った状態がコレ。
本当に「ボディのキャップ代わり」と言える程シンプルな構造だ。
フロント部分は樹脂パーツ1枚で構成され、中心にレンズがはめ込まれているだけ…気持ちよいほどシンプルだ。
マウント側はCPU基板はあるものの、基本的にカメラボディへ装着するだけの仕組みしか持っていない。
この状態でマウント部分をカメラへ装着し、電源を入れると07 MOUNT SHIELD LENSが装着されていることになるのでセンサーが動き出すのでレンズ部分を手で併せてカメラから浮かせて行くと合焦域が手前に移動するのがわかる。(周辺画像は流れまくりだがマクロレンズ状態になる)
ということで無限遠側に合焦域を調整したい場合はレンズをカメラボディのセンサー側に近づけてやれば良いということだ。

マウント側を削るか、レンズ側を削るかで双方を観察するとマウント側は凸凹が多く、電子パーツも搭載しているので削るのは怖い。
逆にレンズ側は平坦な形状となっているので加工するならこちら側だ。
ノギスで加工前の厚みを確認してから板ヤスリで丁重、且つ平均的になるように心がけて削って行った。
少し削ってはマウント部に重ねてQ7ボディの液晶で確認…を繰り返し、結果的に0.2mmだけ削って作業を完了させた。

これは加工前の07 MOUNT SHIELD LENSの撮影画像だ。
07 MOUNT SHIELD LENSを購入したその日に撮影したものだが、中心部分の奥に見える樹々などは合焦域から大きく外れているのでボケてしまっている。
手前の植木も合焦しているように見えるが、よく見ると芯の無いボケた画像だ。
撮影場所から植木までで既に5mほどの距離なので標準状態の07 MOUNT SHIELD LENSは手が届く範囲までしか対象としていないのがよくわかる。

これは同じ場所を加工後の07 MOUNT SHIELD LENSで撮影した画像。
時刻も天候状態も違うので比較するには悪い条件だが、画像中心部に見る遠方の樹々は加工前より少しだけ改善されてマシになっている。
また、手前の植木も加工前よりは輪郭が明確になっている気がする。
加工前よりも悪くなったの点が1つだけあり、手前30cmあたりから合焦していたのが40ないし50cmほど手前からになってしまった。
これは無限遠寄りに領域を移動させたので仕方ないだろう。(全くダメというわけではなく、若干ボケ気味になってしまった感じだ)

総じて合焦域は50cm〜5mほど、さらに遠方は100m程度先までは輪郭が残り易くなっている状態だ。
まだ削れば無限遠側の輪郭は引き締まるのかもしれないが、そもそも1枚しかないレンズで像を結んでいるので期待したほど解像しないかもしれない。
また、手前50cmあたりからの合焦域が更に遠くなってしまうので現在の状態が妥協点と判断した。
これでフィルタの「トイカメラ」を当てると良い感じになるので遊べそうだ。
コメント
この記事へのコメント
07 MOUNT SHIELD LENS
堀川@Ninja糊 様

初めまして、ANZIです

遅ればせながら今頃「Q」にハマりまして・・。

「07」買ってがっかりの所この記事を発見、「これで無限遠出せるかも!!」と奮起。

円周を均一に削るにはどうすれば良いかを考え、レンズをテープで保護し、携帯型セロテープのケースを横にしてサイドに満遍なく紙やすりを張り付け、「穴あきやすり」にした。
分解した接合面を上に固定し、先の「セロテープやすり」を楕円運動でレンズが穴の中に納まる様に削り、カスを見ながら仮組みテスト。

流石に完全無限遠ではピーキーなので、バイク全体が収まる3mを基準に近距離撮影を切り捨てました。(近距離では中央ボケの周囲ピン)

最高のスナップシューターですよ!この「Q+魔改造07」は。
車、バイク等で停車時に胸ポッケからサッと出してピントを気にせず一瞬で「パシャ!」
運転中に「スナップ写真」だと近距離は要らないからこれで十分。
独特な味があるので最近他のレンズは出番が無くなっている程です。

この記事を書いてくれてありがとうございました。
このやり方が少しでも後に続く人(いるのか?)の助けになればとお思います。
2019/04/13(土) 11:55:26 | URL | ANZI #3/2tU3w2[ 編集]
Re: 07 MOUNT SHIELD LENS
ANZIさん

コメントありがとうございました。
07レンズの記事がお役にたったようでうれしい限りです。

07は03 Toy Lens Fishと並んでQシリーズ以外では楽しめない最も特徴的なレンズだと思います。
04 TOY LENS-Wideも上手く合焦して逆光などなければハッとするほど綺麗に写るレンズでしたが、むしろ甘くなって構わないのでゾーンフォーカスレンズにまで落としてもよかったと思っています。(近接-ポートレイト-風景くらいの大雑把さで)
サッと取り出して気軽に構えるだけでレリーズ開放というのが私の考えるQシリーズのスタイルでした。
07レンズはトイカメラ風のエフェクトを重ねて周辺減光させるとさらに「それっぽい味」になるので出るのが遅かった気がします。

私はバッテリー消耗の激しさとウェストバッグに入る制約からLumix DMC-LX7を選びましたが、今でもQ+01 STANDARD PRIME&07を思い出します。
(余談ですが04 Toy Lens-Wideも面白いレンズでした、ゾーンフォーカスレンズになるほど合焦を甘くしてくれたら最高でしたが…)
ペンタックスはQシリーズの開発を終えたようですが、幸いにもバッテリーが専用品ではないので入手が容易なのが救いと思います。
これからもQを大事に使ってあげてください。
2019/04/19(金) 16:42:46 | URL | 堀川@Ninja糊 #EpMFb19M[ 編集]
「魔改造07」を使ってみた感想
返信ありがとうございます

昨日、都心へ行った際に「Q+07」を持っていったのですが、「胸ポケットに入る」組み合わせのおかげで撮影が楽しいのなんの。ISOを6400迄の可変オートとしているおかげで、スナップシューターとしていい働きしてくれます。

最撮影距離が最短3mなので、基本的にそれ以上の遠方は「良い感じ」にピントが合います。例えば交差点を写せば信号の場所表記が問題なく読める程度にです。

しかし画角が狭いので、建物などは十分離れないと被写体の半分程度(しかも中央のみ)しかフレームに入れることが出来ません。しかし映る範囲がある程度分かるとバシャバシャとれる様になります。

撮影上限としては明るいネオンなら手持ち撮影が出来る程度の機動力があります。

通常撮影に加えてハードモノクロ(弱め)、ユーザー設定のモノクロ、トイカメラなどの設定が好みです。

「Q+07」で発見した事、「ジャスピンでは絶対に出せない写真の味」ですね。

追伸:面白そうだったので「03も04も05」も順次購入しましたが、「改造07」が手軽で楽しすぎるので、手に入るうちに予備の「07」を買おうかと思っています。
2019/04/19(金) 20:51:36 | URL | ANZI #-[ 編集]
Q7との相性
「魔改造07」をセンサーサイズ1/1.7型の「Q7」でも試しました。

「魔改造07」は光学性能が低く中央のみしかまともに使えません。
周辺はボケているのではなく、大幅に流れてしまいます。

このため「Q7」の1/1.7センサーだと広く映る分ピントの合う範囲が極端に小さくなってしまうためとても使いにくくなり、極端な「日の丸ピント」(3分の1程度ピント)です。

「初代Q」や「Q10」の小さい1/2.3型センサーだと、逆に結像の中央近くのみが反映される結果となるため、出てきた絵としては画面の3分の2程度が許容できる絵になります。

「初代Q」や「Q10」の1/2.3型センサーが「魔改造07」にとって有利という話でした。

「初代Q」は、「02」との相性が悪いため、「01」「04」「05」「07」専用機となりそうです。
「初代Q」はAF性能が低めですが、マニュアルフォーカスの「04」「05」ならノープロブレムですし・・。
逆に「Q7」は、「02」「06」「08」の普通撮影機になる予定です。

「03」についても面白そうなので検討中です。
情報ありがとうございました。
2019/04/26(金) 19:26:22 | URL | ANZI #-[ 編集]
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