バイクにのる人
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陣馬形キャンプベース
国道152号線、南アルプスの西側の谷間を南北に走る2級国道。
目につくのは2カ所程の国道の切れ間が存在することだ。
国道289や291/352など地盤や地形(場合によっては予算)の関係で途切れることはあるが、その場合は不通区間だ。
国道152号線の場合は間を接続する林道が存在する、これを走ってみたいと前から思っていた。
土曜の早朝、熱帯夜の都内を静かに出発して東名高速に乗ると目指すは浜松。
浜松から国道152号線をひたすら北上するが、天竜川を渡る橋で街灯に飾り付けがあるのに気がつく。
よーく見ると竜のモチーフになっている。
鳥も寄せ付けないのでデザインと機能が一緒となっている良い例だろう。

天竜川沿いの道は非常に快適ですれ違うバイクも多く見かけた。
途中で水窪川に沿って走るようになり山間も険しくなってきた頃、ふと隣に線路が走っているのに気がついた。
旅番組でも良く取り上げられる飯田線だった。
あと数キロ走ると国道が途切れる場所になるのに、よく線路が維持できているなと思っていたら見えなくなっていた。
家に戻ってから飯田線を確認すると辰野まで伸びている非常に長く、ひたすら山間を走る鉄ヲタの為にあるような路線だと知ったが、生活の重要な路線でもあるのだと認識。
三セク化されずに、このままJRで居て欲しいものだ。(信越本線は見る影も無く…)

飯田線が見えなくなって青崩峠の国道未通区間まで数キロというのに未だ民家があるし酒屋などのお店もある。
人というのはどこまでも浸食していく生き物なんだなぁと思っていたら急に家が見えなくなった。
まるで結界でも存在するのかと思うほど唐突に樹々だけになったが、土地の管轄が変わっただけの話だろう。
そこからすぐに長いトンネルに入り青崩峠を迂回する為の兵越峠に入る。
流石に道は細くなり、普通乗用車でさえもすれ違うのがギリギリ、または譲り合う必要がある細い道になるが、基本的に画像の様な感じの道が続く。(画像は地蔵峠のものだけど…)

再び国道152号線に戻るが、看板が無ければ国道とは思えない「ただの田舎道」を延々と走る。
遠山の町でガソリンを補給し、バイパス化された快適な道に出るが町を出た途端に見慣れた細く荒れた道に戻り、集落があると道が良くなり、集落が消えると道が悪くなると繰り返す。
途中、幾つかの場所でバイパス工事を見かけた。
152号線全体の改良工事が部分的に進められているようで、奥多摩から山梨の塩山へ抜ける国道411の柳沢峠の山梨側のように快適だけどつまらない道になってしまうのだろう。
今の道は地元の人には不便だが、ツーリングする人には喜ばれるという相反する条件だ。
やがて地蔵峠に近づき、こちらも未通区間は蛇洞林道で迂回するが、一応は舗装路となっているものの非常に荒れた箇所が多く、しらそび峠分岐前の唐松林が綺麗な一角を除けば景色は悪く道も悪い「酷道」の一つだった。
やがて、大鹿村役場前の交差点に出たが、本来の予定ではここを右折して分杭峠を目指すはずだったが根負けして左折して中川村を目指すことにした。

中川村に出ると役場に電話して陣馬形キャンプ場が使えるか確認するが問題無し、自由に使ってよいとの返答。
地元のスーパーで買い出しをして中川村Webサイトに掲載してあった陣馬形キャンプ場までの道の情報を参考に向かうが…自分のポータブルナビにはその道が無いw
仕方ないのでHPの情報を頭に叩き込んで数年ぶりの「決断力ある方向音痴」を最大限に発揮して走り始めるが、随所に「陣馬形山→」といった看板が設置されていて分岐を間違えたのは1カ所で済んだ。(10mほどで気がついたけど)
ただし、道は画像の様な非常に細く、地元の人しか使わないような道が現れることも。
これ、かなりの人が不安に思うのだろうなぁ、私も「気がつけば農家の家の庭に出てしまうのでは?」と思うこと数回…。
この道の細さではカーナビやポータブルナビに道が掲載されていないのも納得できる。
「センターライン」「路側帯」「幅員」「道路の格付け」が掲載するかしないかの取捨選択の基本項目なので、これは恐らく村道か公開私道あたりとも想像できる。(但し、最近の高機能なナビには道が掲載されていた)
看板の案内に従って走って陣馬形へ無事到着できた。

場所は山の頂、噂通りの場所だった。
サイトは全部で4段、画像は最上段の4段目を展望台の山頂から降りた直後に撮影したもの。
ここが最も景色が良いのだが、トイレが真後ろなのと水場の真上になるのが難点?
あと、他の段にも言えるのだが樹々が育ってきてしまい、視界を妨げているのも少々気になるところだ。
特に最下段の1段目は中央アルプスの山々がほとんど見えない(そのかわり風の影響は少なそう)ので、景色の良さを売りにしている場所だが、10年もしたら限定された展望になるかもしれない。
気温28度、直射日光を浴びると暑いが、日陰に入ると即座に汗が引いて行くのは流石標高1400m。

最上段から見た中央アルプス。
手前に見えるのは東屋、画面から切れているが左手に似たような屋根で水場がある。
山頂ゆえに風も強く吹き、突風まじりの場合もあるのでタープ設営はペグ打ちとロープワークがしっかり出来ていな風に吹き飛ばされる可能性が高い。
そのため、東屋の活用が望ましいのだが、占有するのもアレだし悩ましいところだ。
三段目のサイトはこの東屋の屋根が視点の位置にきてしまい、展望が良いとは言い辛い。
屋根の高さを低く抑えて工事していれば…と思ってしまう。(規格品だから無理なのでしょう)

4段目のサイトから歩くこと2〜3分(距離にして100m?)頂上の展望台から見た駒ヶ根方面と中央アルプスの山々。
左は恵那山から駒ヶ岳までが一望できるらしい。(展望台のプレートより)
下界の標高が海抜500mほどらしいので、標高差900m程度だろうか。
連山の山頂に雲がかかっているが、無い時であれば更に爽快な景色だったのだろう。

この雲は消える事無く日が沈んでいった。
スーパーで買った総菜と山菜おこわで腹を見たし、料理を何もしない怠慢キャンプを堪能しつつ、山が闇に沈んで行くのを眺めた。
ちなみに夜は麓の町で花火が打ち上げられていた。
隅田川の花火と比べては行けないが、良い意味で「こじんまり」した味のある花火だった。
夜は薄手の長袖を1枚着ても風のおかげでウィンドブレーカーを着込んで丁度良い感じだった。
温度計は22度あたりを示していたが、風で体感温度は20度を切るのかもしれない。

翌朝は4時に目が覚め、静かに撤収の準備を始める。
5時過ぎに太陽が昇りはじめたので山頂の展望台へ向かうと雲海…とまではいかないが下界の雲を見下ろすことが出来た。
朝も中央アルプスの山々は雲を冠ったまま、最後まで山頂を拝む事はできなかった。
6時を待たずにキャンプ場を後にした。

本来の予定では国道152号線に戻って杖突峠まで走り、諏訪の街へ出る予定だった。
しかし、気象情報を見ると前線が昼前後で日本海から太平洋へ抜けるとなっており、天候の急変が予想されたので国道153号線まで降りて中央道で早々に都内へ戻ることにした。(その為に朝4時起きにしていた)
朝6時の国道153号線はすれ違う車もほとんどなく、のんびり走ることができる最高の状況だった。
途中、大きな橋へつながる新しい道が見えたが新国道153号線として整備されつつある伊南バイパスだった。
先はどこにもつながっていない作りかけの道だが、バイパスとして機能すれば今の国道153号線はあっという間に地元の人だけが使う道になってしまい、昭和の香りが残る光景は消えてしまうのだろう。
その後、伊奈ICから高速に乗り、岡谷ジャンクション経由で甲府を抜けるルートにしたが、韮崎の坂を下る頃から気温が徐々に上昇していくのを肌で感じた。
時間は8時半頃、まだまだ気温があがる事を意味している。
自宅へ戻ったのは午前10時半頃、アメダスで各地の気温を見ると甲府は37度…早々に走り抜けて正解。
そして低気圧の前線がもたらす雨も陣馬形を通過している最中だった。
コメント
この記事へのコメント
相変わらず文才ありますね、羨ましい。
そしていいですねえR152のツーリング。となると利用するキャンプ場は大鹿村か陣馬形山ですよね。今度飯田線の秘境駅なんかも行ってみたいと思ったり。
陣馬形山のサイトはいつの間にか人大杉な人気になってしまい行くタイミングが難しいです。今度はいつ行こうかな。
2014/07/28(月) 09:07:13 | URL | かぎま #-[ 編集]
>かぎま氏
いやいや、もっと短い文章に纏められるはずなんですがダラダラ書き綴ってしまってます。
ちなみに飯田線の駅は相月駅あたりは秘境感があるのですが(その前に走っていると気が付かない?)、城西あたりだと普通の駅という感じで、奥多摩の411を走っているのと対して変わりない感じもします。
R152の幅員が狭い個所も「人の手が入った整備された道」とわかるレベルなので、昔から生活道路として重宝されているのがわかります。
このあたりのキャンプ場だと陣馬形の他は鳥ヶ池か鹿嶺高原あたりが候補ですかね。
鹿嶺高原はちょっとだけ興味あるので、機会があれば訪れてみたいと思っています。
ただ…関東から向かうには「浜松経由」または「諏訪経由」の二択なので、かぎまさんのいつものバイクだと少々厳しいかも。
ガソリン満タンで荷物積んで峠道を30~40kmで延々と走る…航続距離が200kmは欲しいところです。
余談ですがGPZ900Rで林道区間の燃費を計測したら22km/Lでした。
満タンで15L(メインタンク)なので、計算上は330km走ることが…がんばれば浜松⇔諏訪を往復できるかもしれないです(やりませんよ)。

陣馬形は行くなら早目と思います。
木の成長が早いと数年で展望が限定されそうな気がします。
サイトの2段目にも杉の子がいたような気がしますので、中川村が予算かけて定期的に伐採しないとキャンプ場としては厳しいと思います。(国定公園内だとしたら伐採も許可が必要になるので面倒かもしれませんね)
今年になってテレビでも取り上げられたみたいで、展望台だけを目当てに来る人も結構いました。
(個人的にはBKJのほうが腰を据えられるので陣馬形よりも評価高いと再認識しました)
2014/07/28(月) 13:32:04 | URL | 堀川@Ninja糊 #EpMFb19M[ 編集]
ちょ‥‥TVで?(;゜д゜)‥‥こりゃあ平日に限るかもですねえあのサイト。で、陣馬形山からR152で静岡方面経由で帰宅したら400km10時間でして尻が壊れそうでした。燃費は41くらいでしたね。152を使う時は水窪で買い出しとか給油をやっつけるので航続距離的には問題ないですが搭乗者の尻が‥‥v-147
それにしても、あの眺望も長くないですか‥‥‥この秋口にでも再訪しようかなあ。近くにあったらBKJレベルで通う気に入り度なんですが。
2014/08/10(日) 22:54:50 | URL | かぎま #-[ 編集]
>かぎま氏
中川村側が木の伐採を決断してくれれば良いのですが、恐らくしない(できない)と思います。
木の先端だけ切っても数年しか持たないでしょうし、根元から切り倒すとなると手続き的にも面倒でしょうし、業者の予算も確保しないといけませんから。
それに加えてテレビなどのメディアが取り上げられたのと、道の整備が徐々に進んでいる気がするので今は途中の細道をクリアできた人が辿り着ける条件ですが、カーナビも細道を収録して経路を引くなど周辺状況も改善されているので今後は安易に訪れず人が多くなると思われます。
人が少なければ展望・人里から離れた孤立感など良い条件が揃っているのですが…。
買い出しは水窪あたりが限界でしょうね、遠山は店が限られてしまいますので。
GoogleStreetViewでも遠山の旧道まで見る事ができるのは便利ですがw(立寄温泉がありますね、遠山のバイパス側に)
2014/08/18(月) 18:01:44 | URL | 堀川@Ninja糊 #EpMFb19M[ 編集]
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