バイクにのる人
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失われたナフサを求めて
部屋を整理していたら古いジッポーオイルが出てきた。
灰色の地に赤と青のラインが斜めに入った通称「青缶」とも言われているものだ。
恐らく1990年代後半に購入したものだろうが中にはオイルが1/5程残っており、匂いを嗅いでみると昔のジッポーオイルの香りがした。
ジッポーオイル缶も数年ごとにデザインが変わっていく時期があったが、現在のオイルと明らかに香りが異なる。
ネットでジッポーオイルに変化があったことは知っていたが、実際に香りを比べるのは今回が始めて。
手持ちのオイル缶を集めてみると、空き缶含めて5種類が手元にあった。
一番右端が1990年代に購入した手持ちの中では最も古いオイル、隣の下側が赤い缶はzippo社75周年記念缶だが中身は2007年製のオイル。
左から2番目の現在のデザインの缶は購入時期不明だが恐らく2000年代前半(2001年〜2003年くらい?)のものと思われるが、残念ながら空き缶。
左端の缶は今年の秋に購入した現在も流通しているジッポーオイル(現行品)だ。

青缶のジッポーオイルを見ると「危険等級II」とだけ書かれており、石油類の記載は見当たらない。
また、「カイロ用ナフサ燃料」とナフサの記載がはっきりとある。
反対側には英語で注意書きが添えられているが、[ TRY THE FAN TEST ]の文字と扇風機にかざすzippoライターの絵に時代を感じる。(今は火災の要因として問題になるかもしれないという企業側のリスクに対する過剰反応で、こういった表記は控えられてしまうだろう)

他の缶では3つとも表記が異なっていた。
画像の左側の缶は2000年代初期の購入と思われる空き缶だが、「危険等級II 第4類第1石油類 重質ナフサ」と記載されているが、中央の2007年製造のzippo社75周年記念缶は「危険等級II 第4類第1石油類 合成イソパラフィン系炭化水素」と記載れ、右端の2014年購入の現行品では「危険等級III 第4類第2石油類 ライター用オイル」と他の缶と比べて危険等級・石油類の分類が異なり、原材料名の記載が無くなった。
この空き缶を除く3本の缶の匂いを比較すると以下のような感じだ。(個人的主観に基づく感想)

昔の青缶:甘いナフサの香りだがキレ良し
75周年缶:甘い香り青缶より少なくベンジン系の香りが少々
現行品缶:甘い香りは僅か、あとはベンジン系の香り

昔のジッポーオイルが甘く刺激の少ない香りだったと耳にしていたが、残り物のオイルを使った比較でも近い結果になった。

そんな現在のジッポーオイルを嘆く人が薦めていたのがロンソンオイル。
ロンソンオイルも昔のジッポーオイルと同じ重質ナフサを主な原材料にしている貴重なオイルだが、80年代後半に売られていた撫で肩の樹脂製ケースの製品は手元に無く、試しに買ってきたのは現在でも入手可能な二種類のロンソンオイル。
片方は樹脂製ケースだが肩の部分は大昔の撫で肩ではなく水平に近いデザイン、「危険等級II 第4類第1石油類/原料:重質ナフサ」と記載されている。
もう片方はジッポーオイルと同じような金属缶の製品、こちらは輸入品なのか、上に貼られたシールに「危険等級II 第4類第1石油類/原料:重質ナフサ」と記載されている。
樹脂製のロンソンオイルは内容量が5 fl.oz(148ml)、金属缶は133mlと異なる。

裏面を見ると樹脂製ケースは製造国が韓国となり、金属缶はMADE IN U.K.、つまり英国だ。
どちらのロンソンオイルも日本の発売は総代理店のウインドミルとなっているが、香りを比較すると雲泥の差だった。

樹脂缶:甘い香りは無くベンジン臭しかしない
金属缶:ナフサの甘い香りが強調され、ベンジン臭が少ない

はっきり言って韓国製のロンソンオイルはナフサの香りが感じられず、ハクキンカイロ専用の通称「おっさんベンジン」に近いと言い切りたいくらいに「ただのベンジン」だった。
1980年代終わりから1990年代初めまでWINDLITE用当時のロンソンオイル(樹脂製の撫で肩デザイン)を使い、ジッポーにはジッポーオイルと使い分けしていたが、匂いなどに差は感じていなかったのでナフサ臭好きな人からすれば韓国製オイルに切り替えた時は残念に思った事だろう。

では、ジッポーオイルとロンソンオイルをまとめて比較するとどうなるか?とナフサの甘い香りを主に自分の好みで並べてみた。
画像の右端のジッポーオイル青缶がナフサの甘い香りが強く、且つ、甘い香りが不要に尾をひかずキレの良さがあり最もバランスが良いと思えた。

次いで良いと思ったのがUK生産のロンソンオイル。
青缶と比べてナフサの甘い香りを強く感じたが、ジッポーオイルの青缶は15年経過している事を考慮して「同じ」と扱い、唯一の差は甘い香りが「ちょっと尾を引き過ぎ?」と感じただけ。(キレがあるのが個人的な好み)
これは人によっては「むしろ甘い香りが長く残って欲しい」と思うかもしれないので好みの範疇だろう。
次に良いと思ったのが画像中央のzippo社75周年記念缶の2007年オイル。
これは時期的に重質ナフサから合成イソパラフィンに切り替わってすぐのオイルだと思われるが、甘い香りが押さえられた「あっさり風味」と言える感じで、そのかわりベンジン的な香りが刺激というか切れの良さとして出ているがベンジン独特の「嫌な香り」ではない。

次が現行品のジッポーオイルになるが、ここまで来ると甘い香りは僅か。
それでも流石ジッポーオイルと思えるのがベンジン独特の「嫌な香り」とも言える刺激臭は抑えており、非常に軽い感じの匂いと言える。
最後に韓国製ロンソンオイルになるが…これはナフサを使用したライター用オイルとして考えたくないレベルだ。
既に書いているが「ただのベンジン」と言えるくらいに甘い香りは皆無、そのせいかベンジン的な刺激臭が出てしまっているので、ナフサの甘い香りをイメージして購入するとガッカリする。


個人的に昔ながらの「甘い香り」を楽しみたいと思っているので、UK生産のロンソンオイルを今後は主流にするつもりだ。
但し、気楽にどこでも買える訳ではなく、値段もジッポーオイルと比較して高い結果になるのでサイフの中身と相談するかもしれない。
逆にタバコの味を狂わすのでジッポーオイルの甘い香りが嫌だった人は韓国製のロンソンオイルがお薦めでもある。
ダイソー/キャンドゥの百均オイルも甘い香りが無いと聞くが、灯油的な匂いがするなど品質的にアレな場合もある。
ロンソンオイルは今後UK生産に切り替わったというネットの噂もあるので韓国生産のロンソンオイルが良いと思う人は流通在庫があるうちに抑えた方が良いだろう。
コメント
この記事へのコメント
Zippoとハクキンベンジンは使い分けですね
Zippo使ってて、カイロはハクキンカイロのR3を愛用してるので両方いるんです。(笑)
ちなみに、Zippoオイルは最近はダイソーです。
ハクキンベンジンは純正でないと持ちが違うので高くても純正使ってます。
2014/12/29(月) 22:08:28 | URL | nagaya #u5hrVAoU[ 編集]
Re: Zippoとハクキンベンジンは使い分けですね
私もR3(今はPEACOCK)をキャンプ・バイク用に冬は常用してますが、カイロ用の燃料は基本のオッサンベンジン(純正)です。
コールマンの白ガスやZippoオイルなど色々試しましたが、燃費・熱量などを考えると純正が一番でした。
連泊のキャンプでは一時的にZippoオイルだけになりますが…(zippoライター/カイロ/SVEAのプレヒート用を一つで兼用)
ダイソーのライター用オイルはタバコ吸わない人 or ナフサの香りを追求しない人ならアリですね。
コスパ最強です。
2014/12/30(火) 12:41:21 | URL | 堀川@Ninja糊 #EpMFb19M[ 編集]
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