バイクにのる人
RZ250にグリップヒーター GH07装着
GPZ900Rには5年ほど前からグリップヒーターを装着して冬に重宝している。
しかし、もう一台あるRZ250はノーマルグリップのまま維持し続け、冬になると必然と稼働率も下がってしまっていた。
理由は色々あるが、やはり一番の理由はグリップヒーターを装着するとコントロールスイッチが別に必要になるのでハンドル周りに余計なスイッチを増やしたくないというのがあった。
あるとき「巻き付け式だけど使う?」というお声掛けがあり、貰えるものは貰っておこうと格安で譲ってもらった。
キジマのGH05-2(95mm)、温度設定は一つしかないシンプルな製品だ。
消費電力11Wなので、これなら配線を別に引かなくても貧弱な電装+30年超えたメインハーネスでも使えそうだ。
電源スイッチの装着が必要だが非常に小型なので目立たずに出来そうなので装着してみる事に。

約1時間で装着完了。
本来はグリップに巻き付けた電熱シートを付属のヒモで縛るのだが、ネットで情報を漁った時に釣りざおのグリップに使う熱収縮チューブがバイクのグリップに使えるサイズというので40mm口径の厚み0.5mmの製品を使ってみた。
電熱シートをビニールテープで仮固定し、熱収縮チューブをかぶせてドライヤーで熱を与えて収縮させる…が熱量が圧倒的に足りずにダブつく箇所が出てしまう。(タオルで囲んで熱風を逃がさない手法も使ったがイマイチ)
最後はガスカートリッジ式のトーチで炙るように熱を加えてたところ簡単に縮んでくれた、やはり炎は素晴らしい。

電源スイッチはハンドルポスト近くにタイラップで固定。
この場所であれば目立たず、且つ、走行中でも電源のON/OFFが可能。
両面テープでハンドルポストに貼り付けもしているが、脱脂をしつこく行ったとしても簡単に剥がれてしまうだろう。
スイッチが防水スイッチではないので雨の走行や洗車時には気を使う事になるが、スイッチのみで2千円ほどかかってしまうので後で考える事にして試走後に判断。

試走は週末の夜に茨城県の某所まで。
国道の電光掲示板の温度が12度を示す中で夏用の革グローブに光電子インナーグローブの組み合わせで走ったが、ヒーターそのものの性能は想定していた通りの効果を得られていた。
電熱シートはヒモで結ぶ部分は電熱線が配置されてなくグリップの半周分しか発熱しない温めてくれないことから、GPZ900Rのグリップヒーターの経験で指先と手のひらの上半分だけを温めるように位置を調整していた。
しかし、別の問題が…。
電熱シートと熱収縮チューブが思ったよりかさ張ってしまい、グリップが太くなった事でクラッチレバーを操作する左手が痛くなってしまった。(過去に四輪の事故で左手の腱を切断してしまっているので無理な操作を続けると痛くなる)

帰宅後にグリップの太さを測ってみると最大で35.5mm、最小で34.5mm…。
純正の通称「ヤマハグリップ」は突起がある箇所で31mm、突起が無い箇所で29mmなので4.5mmほどの増加となってしまっていた。
熱収縮チューブが0.5mmなので口径の1mmがこれ。
ということは電熱シートの厚みは1.5mmから1.75mmというところか…熱収縮チューブの固定をやめてヒモで縛るようにしても33.5mmから34.5mmの太さになってしまい、半周しか温めてくれない。
この時点でGH05の使用は断念するしかなかった。

だがライダーに電熱というのは猫にコタツを与えるようなもの、グリップヒーターという禁断の果実を知ってしまった今ではRZ250にもなんとかして暖かいグリップをと考えてしまう。
週末が空けた月曜から色々と情報を集めたところ、ホンダ純正のスポーツグリップヒーターが最もスリムで、次にキジマのGH07/08がスリムなグリップであるという情報を得た。
ホンダ純正は高い上に他車種への転用は手間がかかりそうなのでグリップにスイッチが一体化しているキジマのGH07(22.2mmハンドル用120mm)を購入した。(スイッチが別になっているのはGH08、お値段はGH07の半分ほどでリーズナブル)
木曜に発注して金曜に到着、土曜の日中にGH05を取り外してGH07の取り付けを行った。

ネットの情報では意外とサイズに関する数字が出てこない。
メーカーは「33mm」という数字のみだが、写真を見るとグリップパターンから最大と最小があるはずなんだが…どこにもなかった。
現物が届いてからハンドル装着前に計測してみると左右のグリップ共にグリップパターンが凹んでいる箇所で32mm、パターンが凸っている箇所で32.5mm、グリップのハンドルポスト側のラインが刻まれた太い箇所で33.5mmだった。
グリップの1mmは感覚的にかなり大きな差になるので、デイトナのホットグリップと比べると明らかに「細い」と言っていいレベルだと思われる。
あと、他のレビューでも目にするがGH07のグリップは固いと感じる。
スリムにするにはゴムを減らすしかないが、電熱線を保護する意味で固くするしかなかったのだろう。

この日の作業はもう一つあり、RZ250にポータブルナビの電源やETCなどを配線した時の雑な作業で三つ又あたりのコードが乱雑になっているので、一斉に整理してしまうことも兼ねていた。
特に使われなくなって残ったままの追加配線や、ナビ用の電源がバッテリーから直接引いている(キー連動のリレーでON/OFFはコントロール)などバッテリーとハンドルの間の配線が少々うるさくなっている。
その状態で更に最大36Wの配線を追加することになるので、ここで整理しておかないと後のトラブル発生時に厄介なことになりかねない。

そこでエーモンの12V/20Aのミニリレーを追加して機器の電源はバッテリーから直接引くようにし、リレーの連動はヒューズボックスからイグニションキー連動の配線を接続。
電源線には20Aのヒューズを介してETCもナビもグリップヒーターも全てバッ直配線で電源を賄うようにシンプルな構成に統一、リレーは簡易固定だが、この方法で十分だろう。
これでリレーから延びる電源線は1本のみ、これをタンク下の配線コネクタが集まる場所まで引いてバッテリーからハンドルまでの配線を少なくした。(ハンドル周りにはライトの中のコネクタから電源を取っていた時代の配線が残ったままになって3本が使われずに放置されていた…もちろん撤去)

GH08のコネクタやコード類は全てフレーム内側に収めることが出来た。
GH07の配線にには防水の為のゴムカバーで覆われたミニヒューズがある、一応タンクの下になるので雨の侵入は最小限になると思われるが雨中走行時にどの程度まで耐えてくれるか少々心配な配線となってしまった。
が、残る安全な箇所はリアのツールボックスしかないので仕方ないか。
出先でこれをチェックするのは面倒だろうなぁ…タンクを外さないと確認できない。

グリップの装着は意外と簡単に終わった。
純正グリップは122mmから124mmほどの長さになるのでGH07の120mmでは足りないかと心配したが実際はジャストフィット、左はスイッチボックスの位置は変わらず装着出来ており、右のスロットルグリップはホルダーは120mmピッタリだったので無加工で余り無し、スイッチボックスのみ2mmほど外側に移動する形となったがRZ250のスイッチボックスは調整が自由なので問題なるようなレベルではなかった。

一点だけ気を使ったのは各種レビューでも見かけるGH07のスイッチがウィンカー操作時に反応してしまう件。
画像の緑のランプの下側がスイッチになるのだが、下側に位置するように回転させてウィンカースイッチとGH07のインジケータランプが同じ高さになるようにすると丁度良い感じだった。
この角度であれば走行中にインジケータの点灯が確認できる。

ハンドル周りの全景。
グリップのデザインが良いとは言えないが極端に浮いた状態とも言い難い。
ヤマハグリップのようなレトロデザインバージョンをキジマが検討してくれれば一番いいのだが、数が出ないと予想されるので無理だろうなぁ…熱伝導の効率も考えると極力フラットにすべきなので現状がベストなのだろう。
左グリップはスイッチ分だけ握る箇所が左になってしまうが、意外とウィンカーの操作に関して「スイッチが遠い」という感じは受けなかった。

1週間後の土曜の夜に再び同じコースで試走してみた。
出発前にアメダスの気温を見ると既に5度を表示している箇所もあったので先週と異なりウィンターグローブ(グリップヒーター対応と謡っている手のひら部分の厚みがやや少なめの製品)を装着しての走行となった。
実際には道路脇の電光掲示板で8度の表示だったが、GH05と違いグリップ全周で発熱してくれることもあって温度設定は中間の黄色(5段階中の3)までしか使わず、電力消費が最大の赤まで上げることは試験目的以外に必要としなかった。
気になる太さの増大については特に気にするレベルでは無く、心配されたクラッチ操作も問題なし。
ウィンカーの操作も右ウインカーを戻す時に指先半分程度あ足りないと思う時があった程度で、グリップヒーターの誤操作もなければウィンカーの操作ミスもなかった。

装着時に電圧チェックもしていたが、GH07/08は供給電圧が11.5Vを切ると自動的に停止する仕様となっている。
ヘッドライトをONにしてアイドリングさせた状態では11.8Vまで降下することがわかっているが、往復で120kmの下道走行中に電圧降下による停止もなかった。
まだ最大消費電力の36W連続稼働でバッテリーが持つのか・レギュレータの充電が追いつくのかの確認があるが、セルモーターもなければ排気デバイスも無い初期RZ250は神経質に考える必要はないのかもしれない。

最後に、GH07にはデイトナ ホットグリップにあるクイックヒートモードが無い。
ホットグリップは最弱の設定でも起動直後から数分間は最大消費電力モードで発熱してくれるが、GH07は再弱の青モードであれば最低消費電力の8Wで発熱するだけだ。
大型バイクならばクイックヒートモードは重宝するかもしれないが、バッテリー容量が小さい小型・中型車両はキジマの仕様の方が車体に優しいかもしれない。
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