blog バイクにのる人
SONY SRF-T355 買った
今年の初めから軽いラジオブームで散財しているが、ICF-RN933の内蔵イヤホンを修理(移植)してから更にブームが過熱して新しいラジオを(また)買った。
SONY SRF-T355、2017年発売のラジオだ。
今までソニーが出していた「名刺サイズ」のラジオからすると一回り大きく名刺サイズとは言い難い、どちらかと言えばポケッタブルラジオと言えるだろう。
SRF-T355の存在は以前から知っていたが、単純に電池駆動時間の短さのみで興味の対象外となっていた。
むしろ、T355の翌年に発売されたSRF-R356が気になっていたくらいだ。
にも拘らずSRF-T355を選んだ理由は修理したICF-RN933を久しぶりに通勤時の徒歩区間で使った時まで遡る。
都内23区内とは言え、小さな起伏もある坂道だらけの場所なのでFM放送と言えども電波の入りが悪い場所があり、InterFMを聞きながら歩いていた時に別の放送の音声がカブってくる現象に遭遇した。
InterFMの周波数89.7Mhz付近にある強い電波の放送局は90.5MHzでFM補完放送を行っている文化放送だ。
0.8MHzも離れているのに影響するのかと不思議に思って周辺の周波数を調べると89.4MHzに強力な放送局があった、しかも異なる2つの音声がクリアな音質で聞こえてくる。
FM波なので同一周波数の放送があったとしても片方が抑圧されるはずだし、そもそも同一エリアで同一周波数を免許するはずがない。
可能性としてはラジオ本体のイメージ混信、またはケーブルテレビなどFM放送波を再配信(この場合周波数が変わる)してるケーブルからの漏れ電波のどちらかを考えた。
RN933だけでは判断できないので新品で入手ができるICF-R354M、それと中古のICF-R351を入手して89.4MHzを聞いてみると…RN933と同じように強力に入感する。(ついでにELPA ER-21Tで聞いてみたが同じ結果だった)

ここでネットの情報を漁るが文京区で89.4MHzに謎の放送局(総務省の免許リストにコミュニティFM含めて23区内に89.4MHzは無い)の情報はなかったが、SRF-T355は感度もよいが選択性も良いという、混信特性が期待できる情報があった。
当初は単四1本でAM放送が最大100時間、FM放送でも78時間という異常なスタミナを持つSRF-R356を買ってみようと思っていたが、この情報でSRF-R355を買うことにした。
キャンプや防災目的ならR356ほどではないが十分なスタミナ性を持つICF-R351が手元にあったので、純粋に通勤時のわずかな時間だけ動けばいいという割り切りの使い方に絞った上での選択だった。

SRF-T355のボディサイズは今までの名刺サイズラジオから一回り大きくなった。
参考としてiPhoneSEも並べてみたが、名刺サイズラジオとは呼べないボディサイズなので上着のポケットには入るが、シャツの胸ポケットに入れるには少々大きいので個人的には微妙なサイズだと思う。
小型で軽い製品を望む人向けにSRF-R356も販売しているのだと思う。

SRF-T355を手に持つと厚みがかなり増えたように感じたが、ICF-R354Mと並べてみると思ったほど増えてはいなかった。
前面のサイズアップが厚みも大きく増えたように感じる要因なのだろう。
しかし、ソニーの過去の製品で単四電池2本を搭載するICF-R300などがあるが、ここまで厚みはなかったが、コンパクトラジオとして見ると普通の厚みだ。

厚みが増えた分、プリセットされた放送局を呼び出すダイレクトボタンは2列となって本体上部に10個が配置されている。
また、イヤホンジャックも今までの本体の横配置から上部に移動した。
そのかわり従来機種では上部に配置されていた電源スイッチやボリューム(RN933ではホールドスイッチも上部)は本体の横に移動している。

頻繁に使う電源スイッチはホールドスイッチと統合されてボディサイドに移動した。
従来機種では緑色のボタンを押すだけでよかったが、スライドスイッチになったのでラジオ本体をつかむか抑えるようにしてスイッチをスライドさせなければならないので使いやすいとは言い難い。
かわりにホールドスイッチも兼用となっているので、ホールド状態から電源ONはワンアクションで可能となっている。
物理スイッチを1個でも減らしたいコストダウン目的なら理解できるが、単にホールドスイッチと電源スイッチを一連のアクションで可能とする目的でスライド式へ変更したのであれば判断ミスと言わざるを得ない。
プッシュ式は押すだけの1要素だが、スライド式は押しながら横に移動させるという2つの要素を同時に行うことになるのでUI的には大きな差がある。
これ、年配の人や指先が不器用な人などが最も嫌がる変更なんだよね…今時ラジオを買うのは若い人より上の年齢の人が多いので意外と重要。
以前のプッシュ式もホールドし忘れていると勝手に電源がON/OFFされてしまうから一長一短なのかもしれないけど。

AM/FM切り替えも独立したボタンとなって電源スイッチの近くに配置された。
また、イヤホン・スピーカーの切り替えスイッチは背面に移動した。
このスイッチは頻繁に操作するものではないし、アナログチューニング機種のICF-T46/R46などでも背面にスイッチがあるので気にするものではないだろう。

周波数の変更などを行うジョグダイヤルは正面に配置された。(ICF-R1000Vでも同じように正面に配置されたことがあるので初めてではない)
また、設定メニューを呼びだすボタン(名刺サイズラジオではファンクションボタンと呼んでいた)も正面の液晶画面下に配置されている。

T355になって廃止されたボタンにライトボタンがある。
今まではライトボタンを押して点灯している数秒の間に操作をしなければ液晶のバックライトが消えてしまう仕様だったが、T355ではボリュームとイヤホン/スピーカー出力の切り替え以外の操作を行うとバックライトが自動的に数秒間点灯する仕様になった。(電源OFFの時にホールドがONになっていなければ何かボタンを操作をすることでバックライトが点灯して液晶に時刻が表示されるようにもなっている)
そのためにライトボタンが廃止されたのだが…暗い場所で今聞いている放送局を確認したい時は少々面倒。
ジョグレバーを倒すと周波数が変わってしまうし、設定ボタンを押すと戻るためのボタン操作をもう1回しなければならない。
ワンアクションで済ませようとするとジョグレバーを倒さずに押し込む必要があるが倒してしまいそうで気楽に押せるとは言えない。

また、ノイズカット機能のボタンも設定(ファンクション)ボタン長押しができなくなり、設定メニューに入り、更にノイズカットの設定画面に入ってON/OFFするしかなくなった。(設定画面から抜けるには設定ボタンを2回押す必要がある)
しかも設定ボタン押下以降は受信している放送の音声が止まってしまうのでノイズカットがどの程度効いているのか、逆に聞きづらい音になっているのかを確認するには設定メニューから抜けてないと判断できない。
最も、T355のノイズカットはR351のように極端に高音を減衰させ、低音や中音がこもって聞き辛くなるものではなく、適度に高音のみを減衰させて全体的に音が丸くなる程度なので頻繁にON/OFFする必要は無いと感じる。(むしろ聴き疲れしないので常にONにして使っている)

さて、肝心の謎の89.4MHzの入感だが、SRF-T355にアンテナ代わりのイヤホンを接続して89.4MHzを受信してみると…何も聞こえずホワイトノイズだけが響いていた。
同時に隣に置いたR351では相変わらず89.4MHzで文化放送とTBSラジオの音声が非常にクリアに再生されている。
この結果からラジオ本体のイメージ混信が原因だったと判断した。
想像だがRN933/R351/R354MはR300から発した単四電池1本で駆動する製品の発展形と思えるので基本的な部分が共通の使用だったのだろう。
また、これらの製品が開発された時点ではアナログテレビ放送が運用されていたので85~90MHzはアナログ1chの放送に影響をしないようガードバンドとして放送免許が割り当てされていなかったのでイメージ混信が発生したとしても対策はしなかったはず。
まぁすべて想像の範疇でしかないのだが。
いずれにせよ懸案だったInterFMへの謎の音声カブりが発生しなくなったので良い結果となった。
コメント
この記事へのコメント
明晰な分析にいつも感服してます。
電源スイッチのへたった卓上ラジオ<交換するスキルなし、の後継モデルの未使用新品を最近メルカリでタダ同然で調達したところ、FM補完非対応は承知していたものの、AM非搭載だったことを見落としていて凹んでます。905は文化放送ではなくTBSっすね。文化放送推しなのでつい(笑)。
2019/04/27(土) 19:37:04 | URL | 森田勝里 #-[ 編集]
Re: タイトルなし
ん~、好き勝手に書いているだけなんで分析って言われるとむず痒いなぁ…そんなつもりではなかったりするし(笑
本当の見識を持った人が出せるのが分析かな?ってね。
で、AM放送のFM補完放送は気にしていないので局名を間違ってましたね。
TBS→文化→ニッポンとAM放送帯と同じ順番でした、ご指摘感謝。

あと、最近のラジオはAMを抜いたものもありますね。
チップはどちらにも対応してるけど、FMだけにすればバーアンテナ仕込まず、調整も楽なので省いてしまうね。
(特に2局が干渉し合うビート音はどうしようもないし、帯域狭めると音が悪くなるし…で仕様落ちするのでしょう)

※感度は期待できないけどモンベルの災害用ラジオが短波帯までカバーしていて何気に欲しかったりする(笑
2019/05/06(月) 10:51:13 | URL | 堀川@Ninja糊 #EpMFb19M[ 編集]
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