blog バイクにのる人
SONY ICF-B08/B09にUSB充電機能追加の改造
近年の自然災害など影響で品切れになることが多いソニーの手回し充電式ラジオ。
ソーラーパネル付きのICF-99、ソーラーパネルの代わりにソフトライトが付いたICF-B09と2種類が販売されているが、ソーラーパネルが無いICF-B09には更に無い機能がある。
それは内蔵電池へのUSB充電と内蔵電池の電力を使ってUSB端子から外部機器への充電が出来ない事。(単三電池を使った外部機器への充電は出来る)
「ソフトライト付きのICF-B08/09にUSB充電機能があれば…」そう思った人も少なくないはず。
幸いにも共通部品が多いソーラーパネル付きの上級モデル ICF-B88/99が存在するのでmicroUSB充電端子を移植してみた。
事の発端は充電関係の機能が動かないICF-B88をジャンクで格安入手したことから始まる。
この時には既にICF-B08を持っていたのだが、避難用ザックに入れっ放しにしてしまったことから内蔵電池が死んでしまい手回し充電をしても思ったほど充電してくれないので電池交換をするために構造を知るためのジャンク品を探していた。
このICF-B88は当初の目的通り全て分解して内部構造の理解をする為に役立ってくれ、その後、電池が死んでいるICF-B08の分解に役立ってくれた。
2台の手回しラジオを分解した時にソーラーパネル.ソフトライトの違い以外に基板部分はほぼ共通で、基板に装着されているデバイスの有無と少しの配線の違いだけしかないところまでは目視で確認できていた。
しかし、入手したICF-B88は内蔵電池へのUSB充電はできるものの、内蔵電池・単三電池ともに外部機器への充電を行っても1分も経たずに充電をやめてしまう不具合があり単なるラジオとしてしか機能しなくなっていた。

その後、ワイドFMに元から対応しているICF-B09を入手して避難用ザックに入れたのでICF-B08は役目から解放され、自由にできることに…ということでICF-B08にUSB充電機能を持たせようと正常に動作するUSB充電機能を持つ手回し充電ラジオとしてICF-B99を入手した。
ちなみに、このICF-B99を入手した数日後に台風19号の関東接近が報じられたからか北海道のブラックアウト後のようにネット通販・店頭ともに品薄となり、この記事を書いている時点ではネット通販では再入荷時期不明との説明がされている。
ある意味、貴重なICF-B99とも言えるのだが…パーツ取りに使ってしまうことに。(転売したらそこそこの金額になるが、そこまで浅ましい事はしたくない)

まずICF-B08側にUSB端子を通すための穴が必要だった。
スポットライトの下のゴムカバーを開けると外部機器への充電用のUSB Type-A端子があり、横にイヤフォン端子があるが、内蔵電池へ充電するためのmicroUSB端子と充電中を示すLEDの穴は無い。
ICF-B88を再び分解してこのUSB端子周りの位置を紙と鉛筆を使って石刷りの要領で型を取り、それを元にICF-B08のプラスチックへマーキングしてミニドリルで穴をあけてマイクロリューターと小さな板ヤスリでバリ取りをして作業完了。
綺麗に仕上げるならノギスなども動員してキッチリ採寸を行い、ICF-B08側には罫書をしてから穴をあけて整えるのだが、今回は大雑把に0.8φのミニドリルで周囲に穴をあけて一気に貫通させる手抜き作業を行った。
microUSB端子とLEDが見えればそれで充分…使えればいいのよ。(と言い訳にして手抜きを正当化)

microUSB/LEDの穴という物理的な作業を終えたあとは中身をごっそり入れ替えるだけ。
ICF-B08/B99ともに中身を外せるまで分解して変更すべき配線のチェックを行う。

電気的にはソーラーパネルとソフトライトの差があり、細かい部分ではUSB充電端子に関係する配線の差がある。
ソーラーパネルの配線はラジオ基板のパターンへハンダ付けされており、ソフトライトは独立したライトのスイッチ基板側から先の配線が異なっているだけだった。
並べてみて発見したのは内蔵電池と単三電池の配線が接続されている電源基板部分(大きめの電解コンデンサが装着されている内蔵電池横の小さな基板)にUSB充電用に1本多く配線され、USBコネクタが装着されている基板への配線もICF-B99では増えているの判明。
コネクタは基板へハンダ付けされていたのでUSB基板のみを入れ替えるだけでは無理なことがわかり、ICF-B99のワイドFMに対応しているラジオ基板ごと入れ替えることにした。

ICF-B88/08の90MHzまでしか受信しないFMラジオを同調コイルの調整で93MHzまで拡張したが、それ以上の拡張は同調コイルの入れ替えやコンデンサの追加などが必要ということもあって放置していたが、108MHzまでの同調になってしまうがICF-B99のラジオ基板ごと交換すれば95MHzまで同調できるメリットもあった。(そのかわりアナログ音声放送が行われていない95MHzから108MHzのスケールも一緒についてきてしまう…これは後の処理に)

中身を入れ替えるついでに内蔵電池もソニー純正の電池からエネループをゴニョゴニョして内蔵させた内蔵電池に交換した。
元から内蔵されている電池も1.2.V/900mA/hの表記があるのだが、エネループであれば放電特性も良好なので長期保存に向いている。
どうもICF-B08/09/88/99に内蔵されているニッケル水素電池は自然放電しやすい気がしてならない…。

入れ替えのついでに少しだけ遊びを入れておいた。
ラジオの同調パネル部分の緑色の針は背後が黒色の樹脂ということもあって暗い場所では見辛く、明るい色にしたいと思っていた。
塗料で塗り替えてもいいのだが根本特殊化学のルミノーバテープが手元にあったので接着剤併用で貼りつけた。
避難ザックに常備する手回し充電ラジオをICF-B08/09にこだわる理由はソフトライトの光を手のひらで光を反射させることで周波数同調パネルを照らせることが出来ることにある。
ソーラーパネル搭載のICF-B88/B99ではスポットライトだけの灯りしか持たないのでコレが出来ない。
しかし、緑色の指針では手のひらで光を反射させても見辛いことに変わりはなく、これで見やすくなる。
蓄光の効果は面積そのものが小さすぎて高い効果は期待できないが、真っ暗闇の中でも数時間はぼんやり光ってくれるので無いよりマシという程度だが便利と言えば便利。(この蓄光テープを貼るアイデアはパナソニックのラジオから拝借している、あちらさんは塗料だと思われるが…)

一部の配線を変更したので、仮組みしては動作確認を行いつつくみ上げて作業完了。
microUSB端子はケーブルを差し込むには全く問題ないが、精度を追及した作業ではなかったのでmicroUSB端子は穴の中で余計な隙間を持ったままとなってしまったが、機能としては十分なので穴埋めや修正は行わずにこのままとした。
これで内蔵電池が放電しきってしまわないように半年に1回程度の頻度でハンドルをグルグル回す作業から解放された…と思ったが改造品故に避難ザックに戻すつもりは無いので自分の手元で常用するラジオとしてしか使わないことになる。(本末転倒)

しばらく使って問題が無いようだったら避難ザックへ戻すことを考えよう。
それにしても上級モデルであるICF-B99と差をつけたいだけなのだろうけど、ソニーがこの仕様でICF-B09を販売してくれないものかといつも思ってしまう…。

組付け後に内蔵電池からiPhone(画像はiPhoneSE)への充電が行われるかテスト。
10分ほど充電させたが、充電が停止することや充電されないことは無く、ソフトライトと内蔵電池への充電と外部機器への充電という不満点がこれで解消できた。
以前、興味本位でiPhoneへの手回し充電がどの程度可能なのか行った事があるが、バッテリーの小さなiPhoneSEでも1%分の充電を行うのに5分ほどハンドルを回し続けなければならなかったことがあり、バッテリー容量の小さなSEでこの結果なのでバッテリー容量が大きな現行機種では更に多くの時間を必要とするので緊急時の最後の手段だと痛感したことがある。

しかし、改造する前からわかっていたことだが、内蔵電池から充電できる電力は正直少ない。
内蔵電池はソニー純正で1.2V 800mA/hまたは900mA/hのニッケル水素電池が2本入っているだけなので、外部機器への充電は変換効率も考慮すると多くて500mA/h程度、昇圧基板の効率が悪ければ300~400mA/h程度にしかならない。
内蔵電池が満充電状態でも最新のiPhoneやアンドロイドスマホでは10%から20%程度の回復しか出来ないことになる。
だからソニーはICF-B03からICF-B08/B88に切り替えるときに乾電池用のスロットを単三電池にしたのだろう。

ICF-B08の組付けが終わった後、残ったパーツをICF-B88のボディへ組み込んだ。(残ったラジオ基板は90MHz仕様を無理やり94MHzまで受信できるよう改造したものだったのでICF-B88が妥当だと思っただけ)
組み上げた後、簡単な動作確認を行っていたところ以外な誤算が発生した。
内蔵・単三ともに電池から外部USB機器への充電が出来ないはずが、1分経過しても充電を継続し、10分経っても充電している…。
こっちのUSB基板はmicroUSB端子から内蔵電池へ充電はできるものの、内蔵電池・単三電池ともにUSB Type-A端子から外部USB機器への充電は1分も持たずに勝手に終了してしまう状態だったものだ。
基板同士を接続するハーネスが内部断線していたものが偶然にも接続されたのか、それとも電源基板の電池ボックスとの配線をハンダ付けした際に何か影響があったか…のところ正常稼働しているようだ。(ということは何かの拍子に使えなくなることも考えられる)

こうして2台の手回し充電ラジオはどちらもmicroUSB端子から内蔵電池へ充電できるようになった。
遊びで貼りつけている蓄光テープも良い感じに光る。(画像は強力なハンドライトで蓄光させた状態、これが1分程度続いて明るさが落ちていく)
ICF-B08のソフトライトにも蓄光テープを敷き詰めて光るようにした。
真っ暗な部屋の中でソフトライトを消すと数分間は相当な明るさで蓄光された光を放ってくれ、5分もするとぼんやりと光る程度になる。

百円均一ショップの蓄光テープは2時間か3時間程度で光を失ってしまうものもあるが、ルミノーバテープは5時間から6時間は光が持続してくれるという根本特殊化学の素晴らしい蓄光テープ。
手元を照らす目的ではなく、暗闇の中で「そこに手回し充電ラジオがある」ことが即座にわかる便利さが目的だ。
ICF-B08/09/88/99のスイッチ類は勝手に動くので賛否両論あるが、程よく飛び出しているので暗闇の中でも手探りで操作する事が出来る。
個人的にはこの手探りで操作できるUIはソニーらしくもあり、また、キャンプなどで真っ暗闇を経験していると非常に有り難いデザインと思っている。

さて、この改造したICF-B08を避難時の道具として使うか…と思うが、実際は使わない。
現在も避難ザックに入っているICF-B09(D)も予備の避難ザックに入っている状態だ。

メインの避難ザックには同じソニーの名刺サイズラジオのICF-R46が入っており、灯りはヘッドランプ、スマホへの充電は5000mA/hのモバイルバッテリーとPowerFilmAA+USBが入っている。
予備の避難ザックには他に7WソーラーパネルのGOALZERO Nomad7+GUIDE10Plus(エネループセット済)も入っている。
都内中心部住まいだと一次避難として一晩から1日程度の避難期間を想定したメインザック(持ち出しやすい)と、予備のザックとして水以外は2日から3日分の装備として分けておくのが妥当と判断した。
1週間規模の場合は自宅も使えない状態に近いので東京の外へ脱出するレベルと考えている。
出番があるとしたら自宅に居ながら1週間以上停電した状態が続くケースかな。

いや、出番は無い方がいい。
日常使いのラジオとしてベッドの横に、ガレージでバイクをメンテナンスする時の娯楽として活躍してくれるだけで十分だ。
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